広仏コーポレーション社長「蕗裕一朗(ふきゆういちろう)」の語る【お盆によくある質問ベスト3】

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こんにちは。山口県岩国市の広仏コーポレーションです。

日本の夏といえば「お盆」。近代化した今の社会では形式的にお盆を迎える方が多いと思いますが、「そもそもお盆って何?」というところからお供えに関してまで、お仏壇とお墓を取り扱う広仏コーポレーションによく寄せられる質問ベスト3をまとめました。

広仏コーポレーション株式会社代表蕗裕一朗

広仏コーポレーション社長 蕗裕一朗

山口県岩国市出身で、大学卒業後に東京の建設会社に就職。29歳まで勤め2006年に帰郷し「広仏岩国店」に入社。墓石事業部、霊園事業部、葬祭事業部を立ち上げ、2015年に代表取締役社長に就任、現在に至る。

趣味は社交ダンスで現在も競技選手として活躍中。

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よくある質問、第3位「提灯の出し方」が分からない

お盆に出す「提灯」っていつから出せばいいのですか?

結論から言いますと、初盆の際は7月7日の七夕あたりから。翌年からは8月の上旬からがよろしいかと思います。

所説ありますが、お盆は8月の13日にご先祖様はキュウリに割りばしを挿して作った精霊馬(しょうりょううま)に乗って急いで戻っていただき、16日には茄子で作った精霊牛(しょうりょううし)でゆっくりあの世に戻っていただくことになりますが、ご葬儀を行った初盆(新盆)の時は、出来れば7月7日の七夕からお出しになるのが良いかと思います。

だからお盆にはキュウリや茄子をお供えするんですね

49日の由来について

由来として諸説ありますが、人は亡くなってから49日かけてあちらの世界に到着されると言われています。
逆にこちらの世界に帰ってくるのも49日かかるというわけですね。ですから、8月13日の49日前となるとちょうど6月末から7月上旬にご先祖様はわが家を目指してあちら世界を出発されるわけです。

ちょうどその時に日本には七夕という素敵な行事がありますので、七夕からと言われているそうです。

あの世からこの世に来るまでに49日かかると言われているのですね

また、よそ様のご自宅などに迷わないように、明るい提灯には家紋を入れるのはその為なんです。

ちなみに最近は住宅事情により提燈を1個しか飾らないご自宅もありますが、昔は提燈を1対ないし、1対の提燈をたくさん飾っていました。一対を入れる意味としては、ご先祖様はその提燈の真ん中を通って帰ってくると考えられていたんですね。

笑い話ですが、1個だと右から通れば良いのか?左から通れば良いのか?と道に迷ってしまって、間違って隣の家に行ってしまう可能性もありますよね。
ですから、出来れば提灯は1対の方がご先祖様も安心してお戻りになることが出来るというわけです(笑)

なるほど。「提燈」というのはご先祖様が帰ってくるための道しるべという意味合いがあるんですね。

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よくある質問、第2位「お仏壇やお墓の飾り方、まつり方」が分からない

お供え物って何をどう置いたらいいんでしょうか?

ちょっと問題を出してみましょうか。

お仏壇やお墓にお供え物をしますよね。その際にお供え物には置く位置と順序があります。お供え物の中で、今から言うお供え物で一番上と一番下を当ててみてください。

①おまんじゅう

②果物

③御餅

位置と順番??ぜ…全然分かりません…。

正解は一番上は③御餅。一番下は②の果物です。ちなみに真ん中は①のおまんじゅうやお菓子です。

これは何故なのでしょうか?実はお供え物には位があり、「一番位の高い御餅」は人間が母なる大地から頂き、手を加えたお米から作られたという意味で必ず一番上。

次は人間が手を入れて作ったという意味でその次が、おまんじゅうやお菓子。最後に果物は自然のものとして一番下になります。

人間が精魂込めて手を加えたお供え物が一番上という事になるんですね。

丹精込めて手を加えた物…言われてみれば御餅が一番なのも分かる気がします。

お供え物の知識を若い世代に

お盆のお寺様や、ご親族が集まるお仏壇のお飾りはキチンと整えてお迎えされるのが良いですね。
この知識を知らない方も多いと思うので、お子さんやお孫さんに是非お伝えしてあげてください。

1年に1度ご先祖様が帰ってくるお盆の時期だからこそ、きちんと迎えてあげるようにします。

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よくある質問、第1位「お布施について」が分からない

お布施の存在は知ってるんですが、詳しく分かりません。

ご葬儀の際のお布施は金額に関してはここではなかなかお伝えするのは難しいので、一般的なお渡しの仕方についてワンポイントお伝えします。
お布施袋の数ですが、葬儀の際のお布施袋は二つ。そしてその他お車代や、お膳料をいれますと合計四つお渡しになるとより丁寧かと思います。

お布施には4種類もあるんですか?

一般的に、仏式では人が亡くなった際、初めてのお勤めが、ご臨終勤行です。
そして通夜、葬儀式となります。この3つをまとめて1枚のお布施袋でよいと思います。最近では初七日法要を葬儀の当日に行う場合があります。その際は別にもう一つのお布施袋をご用意するのが良いですね。

通夜・葬儀と初七日法要と1つのお布施ではないんですね。

通夜葬儀と、初七日法要は意味が全く違いますので別々のお布施としてお渡しするのが良いと思います。
お通夜ご葬儀は事前に用意できるものではありませんので、事前に知識として頭の片隅に置いておくだけでも、いざという時に安心ですね。

お布施についてよく分かりました。

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今の時代だからこそ仏前で家族の時間を

情報化社会の現代では、10年20年前と比べると時間の進むスピードが速くなりました。

コロナや社会情勢の様々な変化についていくことも大変な事ですよね。

でも、私達日本人はそんな時だからこそ家族でお仏壇の前に座る静寂、お線香の香り、提燈の灯に目をやる事で、家族の大切さや、ご先祖様からの命を紡いでいることの奇跡を感じ取れるのではないでしょうか?

お盆にはぜひそういった時間を作ってみてはいかがでしょうか?きっと子供たちや家族の心にとって素敵な時間になると思いますよ。

今の時代、「お盆」の意味合いが薄れてきているような気がします。

確かに家族が集まり、ご先祖様のことを偲びながら自分が生きていることの意味、紡がれてきた命、家族の絆を再認識するのは大切なことですね。

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